「沖縄には独特の食文化や習慣がある」「沖縄はまるで違う国のようだ」と聞いたことのある他県民の方も多いと思いますが、実際のところ沖縄県と他県で違った部分はあるのでしょうか。
沖縄の地元民は何を食べているのか知りたい、沖縄にはどんな食べ物があるのか知りたいと思っているあなたへ、今回は私自身の経験や周りから聞いた話をもとにまとめました。
もくじ
オモシロ沖縄あるある【食べ物・飲み物編10選】
1.沖縄の”ちゃんぽん”は、他県民が思っている”ちゃんぽん”とは違う
沖縄でいう”ちゃんぽん”とは、白米の上に卵でとじた野菜炒めを乗せた丼料理を指します。長崎ちゃんぽんのような麺料理ではありません。「ちゃんぽん」は「混ぜる」という意味があります。
コンビニ弁当でも売っていたり、食堂のメニューにあったりと、沖縄ではメジャーな食べ物です。お店や各家庭によって入れる具材は異なるが、キャベツ、もやし、人参、玉ねぎ、ニラ、卵、豚肉等が入っている。豚肉の代わりにコンビーフハッシュやポークを入れるところもあります。
ちなみに沖縄の食堂でちゃんぽんを注文すると量が多いので女性は食べきるのが大変かも。
2.ヘチマは食べ物
沖縄では「ナーベラー」や「ナーベーラー」と呼ばれ、味噌煮にしたりお味噌汁に入れたりして食べます。他県民の方はヘチマはたわしの代わりとして使えるイメージがあると思いますが、40代以上の地元民からはソウルフードとして扱われています。
3.ぜんざいが冷たい
「ぜんざい」と聞くと「お餅が入ったこしあんの温かいお汁粉」と思われる他県民の方が多いことでしょう。沖縄でいう「ぜんざい」とは甘く似た豆と白玉の上にかき氷がのった、冷たい食べ物なのです。
ちなみに沖縄で「温かいぜんざい」は「ホットぜんざい」と呼ばれています。
4.天ぷらはおやつ感覚
沖縄には街中のあちらこちらの天ぷら屋さんがあり、地元民はおやつ感覚で天ぷらを食べます。見た目・食感・味も、本土のサクサクした上品な味の天ぷらとは異なり、衣が分厚く食べ応え満点の天ぷらです。具材の定番は、白身魚やイカ、もずくなどです。
天ぷら屋さんではだいたい1個50~60円で売られていて、好きな物を選んで注文すると紙袋に入れられて渡されます。地元民はウスターソースに付けて食べます。ウスターソースに七味を入れて付けて食べる地元民も多い。
5.みそ汁は定食のメイン
みそ汁といえば定食では脇役ですが、沖縄の食堂ではみそ汁がメインの「みそ汁定食」があります。他県民の方が沖縄の食堂で「みそ汁定食」を頼むと、具だくさんのみそ汁がメインのおかずみたいでビックリ!とカルチャーショックを受ける方もいます。
「定食」という言葉を付けない食堂もあるので、「しょうが焼きとみそ汁」と注文すると定食が2つきて大変なことに!なんてこともあります。ちなみにみそ汁の具材はというと、お店によって具材は違うのですが、野菜や豚肉、卵、島豆腐、かまぼこなどが入っています。
6.沖縄のお弁当はご飯の上にもおかずが乗っている
沖縄のお弁当はボリュームが満点で、おかずがご飯の部分にはみ出すぐらい乗っています。お弁当の価格は250円~400円が主流でコスパも良い。
おかずの汁がご飯についちゃうじゃないか!と思う他県民の方もいらっしゃると思うのですが、そのおかずの汁が染み付いたご飯が美味しいとなるのが地元民です。
7.泡盛にブラックコーヒーを入れて飲む
いわゆる「コーヒー割り」。おじー、おばーの時代からなされてきた飲み方です。泡盛の水割りにブラックコーヒーをチョロっと入れると泡盛の癖が消え、飲みやすくなります。
一番人気の飲み方が「コーヒー割り」ですが、その他ウコン茶やシークヮーサーの原液を少し入れたり、レモンティーやストレートティーで割って泡盛を飲む人もいます。
8.「お茶買って来て。」と頼まれると、とりあえずさんぴん茶を買う
沖縄ではとってもポピュラーなお茶。ウーロン茶や緑茶よりも断トツ人気を誇るソウルドリンク。県内の自動販売機では9割以上の確率でさんぴん茶が売られています。
調べてみると、さんぴん茶のルーツは中国にあり、中国のジャスミン茶と非常に似ています。中国ではジャスミン茶のことを「シャン・ペン・ツァー(香片茶)」と呼びますが、それが沖縄で訛って「さんぴん茶」と呼ばれるようになったのではないかと言われています。
9.ちんすこうのカロリーはかなり高い
ちんすこうは、小麦粉、砂糖、ラードでできています。調べたところ、ちんすこう1本20gあたり103kcalあります。ちんすこうを5本食べると、単純計算でなんと515kcal摂取したことになります!
琉球王朝時代より国王に重宝され、今や沖縄のお土産の定番にもなっているちんすこうですが、美味しくてパクパク食べちゃうのでダイエット中の方には他のお土産をあげたほうが良いかもしれませんね。
10.地元民は「アンパンマンアイス」が他県でも売られていると思っている
地元民ならほとんどが知っている通称「アンパンマンアイス」。沖縄では子どもから大人までお馴染みの超メジャーなアイス。全国区のキャラクターを使ったパッケージということもあり、「アンパンマンアイス」が地域限定商品だと知らない方は多い。
ミルク風味のアイスの中にチョコソースが入っていて、とても美味しい。私が小学生の頃は3日に1回は食べていたと言っても過言ではないくらいアンパンマンアイスを食べていました。沖縄だけの販売だと知った時の地元民の衝撃は大きい。
まとめ
他県民の方からすれば不思議な光景や珍しいものが、地元民にとっては当たり前のことだったりします。私自身、他県民の方から「沖縄ではそれが普通なの?」と言われて沖縄独特の文化だと気付くことが度々あります。
今回は食べ物・飲み物に関しての「沖縄あるあるネタ」をまとめてみました。これを知っておくと、沖縄に訪れた際にさらに沖縄の食文化が楽しめるかもしれませんね。